コインパーキング騒動で取得した土地の登記情報。せっかくなので、登記情報からわかることなどを調べてみました。
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あの駐車場はこんな土地でした
表題部
登記情報のトップは「表題部」といわれる、その土地の概要を記載した部分です。
あのお騒がせ駐車場のある土地の住所は、「浦安市北栄2-5-26」ですが、地番検索で登記簿上の地番を調べると「浦安市北栄2丁目535番ー1」でした。
登記簿は表題部に限らず、所有者情報なども、過去の履歴がのっているので移り変わりがわかります。
この土地もかつては地目が「宅地」ではなく「田」で、昭和46年に地目が「宅地」に変更されています。地積もこの当時に分筆され、今の形状になっています。
権利部(甲区)
そして次にくるのが権利部(甲区)。この部分は所有権に関する事項です。
登記情報なので公にされている情報ですが、念のため個人の名前と住所はつぶしてあります。
①最初の所有者情報は、昭和43年10月29日に、浦安市在住のA太郎さんが贈与によりこの土地を取得したという内容です。
②その後、平成23年1月5日に、浦安市在住のB子さんが、相続によりこの土地を取得しています。どうやら長い間、個人所有の土地だったようです。
③平成28年2月12日に、上鼎インベストメント有限会社が、売買によりこの土地を取得しています。
④30年9月19日に、トレンディインフォメーション株式会社が、売買によりこの土地を取得しています。
私が、浦安の方から、この土地の所有者らしいとおしえていただいた会社は、浦安市北栄1丁目にあるトレンディインフォメーション株式会社でした。
上鼎インベストメント有限会社の住所も同じです。おそらく会社の所有者が同じ、もしくは資本関係のある会社同士でしょう。
平成30年に関係会社間で売買を行った経緯まではわかりませんが、平成28年までは地元の地主さんが個人で所有していた土地が、売買により地元の会社に売却されたということですね。
権利部(乙区)
所有権以外の権利に関する事項は、この権利部(乙区)に記載されます。
抵当権が設定されているかどうかは、ここで確認できます。
最近の部分を見てみると
①平成28年2月12日に、債権額7億円で千葉銀行が抵当権を設定しています。債務者は上鼎インベストメント有限会社です。
つまり上鼎インベストメント有限会社がこの土地の購入資金を千葉銀行から借り入れ、千葉銀行は融資を行うと同時に、この土地に抵当権を設定したわけです。
②その後平成30年9月19日に、上鼎インベストメント有限会社からインフォメーション株式会社へ土地が売買されるとともに、債務(借入金)はトレンディインフォメーション株式会社が引き受けています。
共同担保がある
平成28年2月12日の抵当権設定の記載事項の一番下の部分、共同担保という記載があります。
これは千葉銀行が7億円を融資したさいの抵当権が他の土地でも設定されているということです。
この共同担保も登記情報で確認できます。
お騒がせ駐車場の隣には、浦安市場関係の方の店舗が並んでいるのですが、その一角も同じ抵当権が設定されています。
まとめると
共同担保に入っている浦安市北栄2丁目537番ー1という土地もトレンディインフォメーション株式会社の所有でした。(同じ抵当権が設定されているので、予想はつきますが)
そこで、地番を調べる時に表示された地図で確認してみました。
黄色で囲んである「北栄3丁目パーキング」と書かれているのが、私の車が閉じ込められた駐車場です。
そして赤で囲んである土地(浦安市北栄2丁目535番ー1,2丁目537番ー1)がトレンディインフォメーション株式会社の所有する部分です。
平成28年2月12日にトレンディインフォメーション株式会社の関係会社である上鼎インベストメント有限会社が、千葉銀行から7億を借り入れ、この赤で囲んだ土地とそこにある建物を取得した。
その後平成30年9月19日に、これらの土地と建物が上鼎インベストメント有限会社からトレンディインフォメーション株式会社へ売却され、7億円(当初借入金額)の借入金の債務者はトレンディインフォメーション株式会社となったということです。
登記情報は誰でも取得することのできる情報です。登記情報から見えてくることも多いですので、おぼえておくと便利ですよ。
【編集後記】
何年間も見ていなかったケーブルテレビをようやく解約しました。
インターネットと一緒の契約だったので、そのままにしていましたが、ポケットWifiを使うようになってからは、有線の回線は全く必要なくなってしまい・・・
使っていなかったので、撤去したところで特に何も変わりなく。もっと早く解約すればよかった・・・