相続税を計算するさいに、土地は相続税評価額で計算されます。
都市部の場合には路線価と平米数を元に求めていきます。この路線価は市役所や法務局に行かなくとも、国税庁のホームページで確認することができます。
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大まかな目安として確認してみる
自分の所有する財産のうち、土地や建物の比重が大きいという方は多いと思います。
相続税の試算を専門家に依頼するほどではないが、所有する不動産がどれくらいの相続税評価額になるかを知りたい時は、国税庁のホームページで確認してみると、大まかな金額を確認することができます。
実際に税理士が相続税の申告書を計算するさいには、土地の形状や、その土地がそれくらい道路に面しているかなど細かい評価が加わりますが、相続税がかかるのか?かからないのか?だけを知りたい時に路線価と平米数で目安を知るとよいでしょう。
国税庁のホームページへ
国税庁のホームページは、最近リニューアルされて新しくなりました。まずは下記にアクセスします。
トップページから路線価図を選択し該当地域を選ぶ
今回は川崎南税務署(川崎市川崎区榎町3-18)の路線価を調べてみます。
まずはトップページの最下部にある「関連サイト」という項目の「路線価図・評価倍率表」を選択します。
地域を選択
はじめに地域を選択する画面になるので、ここで神奈川県を選択します。ここは神奈川県という文字もしくは地図上どちらでも選択することができます。
該当する路線価図は索引図からさがす
都道府県を選択後、路線価図→川崎市→川崎区と選択し、川崎区内の町名のリストのページへ進みます。ここで町名と路線価図の番号が一覧で表示されるのですが、自分の探している地域がどの路線価図なのかがわらないので、上部にある「この市区町村の索引図ページへ」をクリックします。
そうすると地図の形式で表示された索引図が見られますので、さがしている場所の路線価図の番号を確認し、元のページに戻って該当する路線価図を開きます。
これが路線価図
これが川崎南税務署近辺の路線価図です。
道路に記載されている〇で囲まれた数字が各道路の路線価です。千円単位で表示されていますので、川崎南税務署の正面の通りの路線価は410,000円ということです。
相続税評価額の目安は?
この時、その土地が複数の道路に囲まれている場合には一番高い路線価を選びます。
川崎南税務署の土地の平米数を1000㎡だと仮定すると相続税評価額の目安は
410,000×1,000=410,000,000 となります。
平米数がわからない時は、土地の売買契約書や登記事項証明書を確認してみてください。
建物の相続税評価額の目安は?
土地とともにその上の建物も所有している場合、建物の相続税評価額はどうなるでしょうか?
建物の相続税評価額は
固定資産税評価額×1.0
で計算します。つまり固定資産税評価額です。
この固定資産税評価額は、ちょうど今頃送られてくる固定資産税の納税通知書を見てください。
ページをめくっていくと課税明細書というものがついており、そこに価額(評価額)と書かれている金額が固定資産税評価額です。この固定資産税評価額は3年に1度改定されます。
相続税の申告のさいには、市役所から評価証明を取り寄せますが、あくまで目安を知るだけなら上記の方法で確認することで充分です。
【編集後記】
法人の申告が終了すると、決算報告書を総勘定元帳をお渡ししています。
この総勘定元帳、ページ数が多いので、レーザープリンターがない場合はキンコーズにデータ印刷をしにいくか・・・と思っていましたが、自分のインクジェットプリンターでせこせこやってみました。
時間はかかりましたが、紙詰まりも1回だけで無事終了。ハードな事務所や設備はなくとも、仕事はきちんと回るなあとつくづく感じます。