物を購入するよりも、少しわかりくい場合があるサービス料金。サービスを行う前にきちんと値段を相手に伝えているかはとても重要なことです。
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今どきこんなこともあるのだ!と思った話
東京地方税理士会の会報にのっていた話です。
~以下会報より概要を抜粋します~
「苦情相談室だより」
ある会社経営者が、顧問税理士に自社の今後の経営や後継者問題について、2時間程度講師を依頼した。
この税理士は先代社長の時代から30年以上の間顧問を依頼しており、この会社の経営についても一番内容を理解している立場だった。
講師業務の終了後に税理士から50万円の請求がきた。
会社経営者は2時間なのにあまりにも高額であると感じたため減額を求めたところ、税理士は30万円に減額してきた。
しかしそれでもまだ高額であると感じた会社経営者は請求根拠と内容を尋ねたたところ、税理士からは準備作業から含めて相当手間がかかっており高額ではないとの主張を繰り返すばかり。
会社経営者は全く納得はしていないまま、仕方なく減額後の金額を支払い、その税理士との顧問契約を解除した。
今でもこんな方法で請求をしてくる税理士がいるの!?という驚きの内容でした。
確かにひと昔前の税理士業界は価格設定も、値段交渉もあいまいな部分はあったと思います。
私も最初に勤めた事務所では、顧問契約書や料金表というものを目にしたことがありませんでした。かつてはそんなことも普通だったのかもしれません。
値段を明確に伝えているか?
サービスの値段を事前に明確に伝えるというのはとても大事なことです。特に税理士は営業が苦手、値段交渉も苦手な人が多いので(私も)、この税理士もお金の話はしにくかったのでしょう。
しかし依頼者側からすれば後出しじゃんけんにしか見えないですよね。
この「苦情相談だより」の最後に、東京地方税理士会のキャラクター「トッチーくん」から助言が記載されていますが、トッチーくんも事前説明がないなどのコミュニケーション不足が原因ですと。
まさにその通り。
臨時報酬を受けるのであれば、このサービスだと○時間でいくらかかりますという見積り書ひとつあれば、ここまでのトラブルにはならなかったでしょう。
値段交渉は事前に
私は
- ホームページに料金表をのせる
- 顧問契約前に年間見積を出す
- スポットの依頼はサービス前に見積を出す
- 依頼者に確認してもらってからサービスを提供する
ということを行っています。
とにかく事前に、このサービスはいくらかかりますということをきちんと伝えることです。その結果、減額交渉や依頼内容変更があれば随時対応し、お互いにサービス内容と料金を納得した後でなくては、サービス提供を行うことはできません。
これは自分が依頼する立場でも同じです。何か新しいサービスをたのむ時には必ず料金表を確認し、あいまいでわからないところがある場合には個別に見積書を依頼する。
お金に関するトラブルは、長い間築いてきた信頼関係もあっという間にくずしてしまうことが多々あります。この「苦情相談室」の税理士と会社経営者の間にも信頼関係があったからこそ、今後の経営や後継者問題の講師を依頼したはずです。しかし1回のトラブルでこれまでの信頼関係は全て崩れてしまいます。
自分自身もこれで万全ではなく、常に気をつけていくべきことだと思います。
【編集後記】
またしても駐車場トラブル・・・・
ティップネス国分寺に車で行き、帰りに精算機に駐車券を入れると料金がなんと\12,000!!!
チェックインの時に駐車券にスタンプをしてもらったはずなのに???仕方なくインターホンでフロントに連絡して、その場で正規料金を支払い出庫しました。原因はわからず・・・
駐車場トラブルの年なのでしょうか?そろそろ終わりにしてもらいたいです。