猫のいる税理士事務所 河津牧子のブログ

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コインパーキング経営の仕組みを調べることで、何故閉じ込められたのかを考えてみた

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コインパーキングに閉じ込められたことで、普段から利用しているのに意外と知らないコインパーキング経営の仕組みを調べてみました。

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オーナー様に手間は全くかかりません

多くのコインパーキングは、地主と管理会社が存在しています。

駐車場管理会社のホームページでよく見られるのが、「オーナー様に手間は全くかかりません。」といううたい文句。

私は、管理会社が代金回収とメンテナンスのみを請け負っているのかと思っていましたが、一括借上げという形態の方が主流のようです。

地主と管理会社は土地の一時使用賃貸借契約というものを結びます。地主から土地を借り上げた管理会社は独自で駐車場設備を設置し、コインパーキング運営を始めるのです。

管理会社は地主へ毎月定額の賃借料を支払い、コインパーキングの収入は全て管理会社へ入るとともに、維持管理費は全て管理会社の負担です。

地主側にすれば、コインパーキングの駐車状況によって収入が変動するリスクはなく一定額の収入が得られ、設備投資や維持管理のための支出もないとうわけです。

自分が閉じ込められた駐車場の状況は?

一括借上げによるコインパーキングの仕組みを図解すると、このようになります。(B管理会社がC警備会社を使わずに緊急対応をしている場合もあります。)

私が閉じ込められた、浦安のお騒がせ駐車場の場合

Aの地主は、土地所有者であるトレンディインフォメーション株式会社

Bの管理会社は、駐車場の看板に書いてあった「ルネサンス」という会社だと思われます。(スポーツクラブルネサンスとは全く無関係みたいです。)

Cの警備会社は、看板に記載してあった緊急連絡先の会社。私が最初にここに電話した時に、「ルネサンス」という社名ではなかったので、管理会社であった「ルネサンス」が別会社に緊急対応を委託していたのでしょう。

管理会社が倒れた・・・

そしてこの管理会社である「ルネサンス」が倒れてしまったとのこと。破産申立中なのか、民事再生中なのか、さすがにそこまではわかりませんでしたが、とにかく通常営業はしていないという状態でしょう。

Cの警備会社は「9月で契約が切れており、当社ではわかりかねます。」を連呼していたので、この頃に「ルネサンス」が倒れ、「ルネサンス」と警備会社との契約も終了する。よっていくらこの警備会社に電話をしても対応してもらえるはずがない。

オーナーであるトレンディインフォメーション株式会社は、自社で運営するつもりはないので、慌てて浦安にある地元の不動産会社に管理を委託する。

この新しい委託契約のさいに、緊急時の対応などの取り決めがされていないのでは?と思うのです。

そして緊急対応をどうするかを曖昧にしたまま、駐車場自体は営業していたため、故障で連絡先もわからず閉じ込められるという事態が生じてしまった。

それが私・・・

緊急連絡先は2か所に書いてある

このことがあってから、コインパーキングのそばを通るたびに観察しているのですが、どこのコインパーキングも看板と精算機の2か所に緊急連絡先が表示されています。

浦安のお騒がせ駐車場は、もともと看板1か所にしか緊急連絡先が記載されていませんでした。

そういったことからも、管理がいいかげんであったのだということが見て取れます。

緊急連絡先は複数の場所に記載されているか?まさかガムテープで隠した痕跡などはないか?

本当に注意した方がよいです。ロック版が下がらなくなってからでは遅いです。

【編集後記】

週末の閉じ込められ騒動以来、初めてロック版のある駐車場に駐車しました。

ティップネスの提携駐車場なので、おかしなことにはならないはずですが、料金を払ってロック版が下がるまでは少し緊張しました。

やはり緊急連絡先も2か所に記載してありますね。

これからは駐車場の看板も精算機の注意書きも熟読です。

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