今回の北海道胆振東部地震にともない、政府系金融機関では災害復旧貸付けの受付を開始しています。
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日本政策金融公庫の融資の概要
9月6日付けで日本政策金融公庫のホームページに掲載されている、災害復旧貸付けの概要は下記のとおりです。
[国民生活事業]
- 適用できる制度 災害復旧貸付け
- 融資限度額 3,000万円
- 融資期間 10年以内(うち据置期間2年以内)
[中小企業事業]
- 適用できる制度 災害復旧貸付け
- 融資限度額 1億5,000万円
- 融資期間 10年以内(うち据置期間2年以内)
設備資金においては、融資期間15年以内(うち据置期間2年以内)
国民生活事業は小規模事業者向け、中小企業事業は中小企業向けになります。
また据置期間とは、元本の返済を免除される期間です。据置期間を設定した場合、この期間中は利息の支払のみとなります。
利率は?
借入で気になるのが利率ですが、まだ詳細が出ていないので、西日本豪雨の災害復旧貸付けを参考に見てみました。
西日本豪雨の災害復旧貸付けのページで、利率のところに記載されているのは下記の内容です。
基準利率
ただし、次に該当する者は、利率を引下げ
のうち、直接被害の被害証明書等の発行を受けた方
【国民生活事業】3,000万円以内、【中小企業事業】1億円以内
当初3年間「基準利率-0.9%」(4年目以降「基準利率-0.5%」)
【国民生活事業】3,000万円超、【中小企業事業】1億円超
「基準利率-0.5%」
日本政策金融公庫のホームページには、「金利情報」というページがあり、そこに国民生活事業、中小企業事業、農林水産事業ごとの基準金利の一覧が掲載されています。
実際の契約時には個々の状況により利率が異なりますので、あくまで参考値ですが、検討するさいの目安として利用できます。
上記の基準利率を「金利情報」のページで調べてみます。
[国民生活事業]
平成30年8月24日時点での、災害貸付けの基準利率は1.36~1.95%でした。
ただし被害証明書がある場合には利率が下がりますので、下記の利率になります。
3,000万円以内→当初3年間 0.46%~1.05%(4年目以降 0.86%~1.45%)
3,000万円超→ 0.86%~1.45%
[中小企業事業]
中小企業事業の基準利率は融資期間により細かく設定されています。
平成30年8月10日時点での基準利率一覧から、サンプルとして融資期間10年の欄を見てみると基準利率は1.16%でした。
これも被害証明書がある場合には利率が下がりますので、下記の利率になります。
1億円以内→当初3年間 0.26%(4年目以降 0.66%)
1億円超→ 0.66%
北海道胆振東部地震の災害貸付けも順次詳細が更新されるはずです。ホームページ情報を参考にしながら、必要であれば各金融機関の支店に問い合わせをしてみてください。
【編集後記】
昨日早速浴槽に非常用として水をためてみました。
浴槽の上に蛇口がないので、シャワーから浴槽へ水を流していたところ、猫が2匹とも大騒ぎ・・・
慣れない音のせいなのか、鳴きながら浴室にやってきて、浴槽をのぞき込み、しまいには浴槽に飛び上がろうとする始末。
水に濡れたら、もっと大騒ぎするくせに・・・さすがにうるさすぎて浴室から退出していただきました(笑)