申告から納税まで全てインターネットを介して行えば、書面で申告し銀行で納税していた頃より随分と時間の短縮になります。しかしそこには地方税の壁が・・・
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法人は個人に比べると申告と納付の手続きが多い
個人はこの時期に所得税の確定申告を行えば、そのデータが地方自治体に送られ住民税が計算されて、納付書が送付されてきます。
それに比べると法人は申告する税目が多い。原則的に事業年度末から2か月以内に下記の税目の申告を行います。
・法人税及び地方法人税
・消費税及び地方所費税
・法人都道府県民税・事業税
・法人市民税(東京23区以外)
申告する税目が多いということは、納付の手続きもその分多くなります。
国税はe-tax 地方税はeLTAX
地方税の申告や申請手続きには「eLTAX」という地方税ポータルシステムを使用します。
このeLTAXは、国税のe-taxよりも少し遅れてスタートしました。
導入は地方自治体ごとなので始まった当初は対応している自治体が少なく、ようやく法人都道府県民税は全て電子申告が可能になっても、法人市民税はまだ対応しいておらずそこは書面申告するしかないという状況もありました。
既に法人都道府県民税や法人市民税の申告には全て対応しているeLTAXなのですが、電子納税についてはまだまだ進んでいないといういうのを今回初めて知りました。
電子納税は国税に比べるとひどく遅れている
国税は選択肢も多い
国税の場合、インターネットを介して納税というと
・ダイレクト納付
・インターネットバンキングによる納付
・クレジットカード納付
などがあります。
ダイレクト納付は手続きができるようになるまで1か月ほどの時間を要しますが、納税者側はインターネットバンキングの契約をしていなくても利用が可能。
インターネットバンキングによる納付は、インターネットバンキング契約さえしていれば届出や利用開始まで時間を要するということがありません。
また手数料はかかるけれどもクレジットカード納付も時間がない時には便利です。
地方税は電子納税のみ しかも利用できる自治体は少ない
私も勤めていた頃は、電子申告はするけれども納付は納付書でというケースがほとんどでした。
しかし自分ひとりで仕事をするようになってからは、可能なお客様にはインターネットを介しての納税をおすすめしています。
最初は国税から始めてみて、申告なので地方税の電子納税も始めてみようしたところ、市区町村はほとんど電子納税に対応していないではないか・・・
なんと関東地方の1都6県では
・都道府県→東京、神奈川、埼玉
・市区町村→横浜、川崎
のみです。少ない!北関東は都道府県も市区町村も電子納税の対応なし。
つまり関東地方に所在している法人でも、事業所の住所が
・東京23区
・神奈川県横浜市
・神奈川県川崎市
でない限り、納税を全てインターネットを介して行うことはできないのです。
まさかここまで遅れているとは思いませんでした。地元川崎市が頑張っているのがせめてもの救いですが。
地方税の電子申告も全国的に利用できるようになるまでは時間がかかったので、これは気長に待つしかないですかね?
それでもできるところから電子納税は始めていこうと思います。
【編集後記】
地元の京急大師線が一部地下化になるため、3月3日(日)は始発から午前10時頃まで切り替えのため電車が運休するのです。
この間はバスの代行輸送なのですが、京急のホームページによると2分間隔で運行となっています。
バスが2分間隔とはなかなかないですよね。一体どんなことになるのやら・・・