猫のいる税理士事務所 河津牧子のブログ

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確定申告書作成コーナーは賢い

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国税庁の「確定申告書作成コーナー」は申告が初めての人にも使いやすくできていました。

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申告書の作成をサポートする

今年は国税庁のホームページにある「確定申告書作成コーナー」を利用して、確定申告書の作成をサポートするということを散々行いました。

個別記帳指導の他にも、確定申告電話相談センターにも使い方の問い合わせ電話はかかってきます。

申告の依頼を受けているお客さまや自分の申告はJDLを使用していますが、それと比べても入力に関しては、この「確定申告書作成コーナー」は使いやすかったです。

色んなパターンを検証するために、自分でもいくつかのテストデータを作ってみました。

同じく国税庁の出しているe-taxソフトよりは、見やすさも含めて、使いやすのではないかと。

帳票を打ち込めば申告書に反映されるようになっている

「確定申告書作成コーナー」は税金計算の知識があまりない方でも、手元の帳票のとおりに入力をすれば申告書の計算ができるようになっています。

  • 給与所得の源泉徴収票
  • 公的年金等の源泉徴収票
  • 特定口座年間取引報告書

これらの入力画面は、どの部分をどこの欄へ入力してくださいという細かいガイドが出てくるので、とてもわかりやすいです。

通常申告ソフトは、ある程度税金の知識のある人を対象に作られているので、ここまで親切なガイドは出てきませんから。

データ保存は自己責任で

「確定申告書作成コーナー」はクラウドサービスではありません。

データ保存をしないままブラウザを閉じてしまうと、これまで入力していた数字や基礎情報は全て消えてしまいます。

そこはちょっと怖いところですね。電話相談センターの時にも、入れた数字が消えているというお話を何度か聞きましたが、入力したらそのまま保存されるクラウドサービスとは違うのです。

データはあくまでも自分で責任を持って保存しなければなりません。画面下には必ず「入力データの一時保存」というボタンがついていますので、心配な方は入力終了時以外にもここでデータを保存しながら入力を進めていくのがよいと思います。

提出方法を変更することも可能

「確定申告書作成コーナー」では最初に「e-taで提出」もしくは「書面提出」を選択しますが、途中で提出方法を変更することも可能です。

変更方法が「e-tax→書面」と「書面→e-tax」で異なるので、これが少々ややこしいのですが。

e-taxから書面提出へ変更する場合

保存しておいたデータを呼び出し、「申告書の作成をはじめる前に」という画面までひたすら戻ります。

ここで選択を「e-tax」から「書面提出」へ変更するだけです。

書面提出からe-taxへ変更する場合

これが少しわかりにくい。

保存したデータで作成再開をする時に、「作成再開」のボタンではなく、その下にある「提出方法を変更する方はこちら」をクリックします。

もちろんe-taxへの変更なので、この後に「マイナンバーカード+ICカードリーダー」もしくは「ID・パスワード」が必要になります。

パソコンから利用するのが便利です

確定申告書作成コーナーは総合所得だけでなく、株式や土地建物の譲渡の場合の分離課税、赤字を繰り越す場合には前年の損失データを読み込み今年に反映させるなど、色々なケースに対応しています。

iPadやタブレッドでは青色決算申告書が作成できないなど、少し利用に制限もあるようなので、パソコンから利用するのが便利だと思います。

【編集後記】

マンナンバーの通知カードが廃止に。

官房長官が「予算を投入してシステムを構築したにもかかわらず国民に利用されないとすれば、国民生活の利便性向上、経済の生産性向上の機会が妨げられる」と指摘したそうです。

電子申告がなかなか普及しなかった時と同じような状況・・・この先マイナンバーカードをどう普及させるのでしょう???

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