猫のいる税理士事務所 河津牧子のブログ

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ふるさと納税を確定申告で どのやり方が手っ取り早い?

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ふるさと納税を確定申告で どのやり方が手っ取り早い?

返礼品の豪華さゆえか、すっかり定着したふるさと納税。

ワンストップ特例制度だと毎回書類を送付するのが面倒なので、1回の確定申告で済ませてしまう人も多いのではないでしょうか?

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ワンストップ特例をおさらい

ワンストップ特例は必要書類を寄付した自治体へ直接送ることで、寄付金控除の控除額を全て住民税から控除してもらう制度です。

確定申告の必要がなく手軽ということですが、寄付した自治体が複数の場合には2種類の書類を寄付した自治体の数分送付する必要もあり、かえって確定申告の方が手間がかからない場合も考えられます。(平成29年分の申請書類は30年1月10日必着です。)

利用するための制限がある

ワンストップ特例制度を利用できるのは下記の要件全てに該当する方のみです。

  • 1年間に寄付をしている自治体が5自治体以内であること
  • ふるさと納税をしていない場合には確定申告をする必要がないこと

自治体ごとに必要書類を送付

ワンストップ特例制度を利用する場合には、下記の書類を寄付した自治体ごとに送付しなければなりません。

  • 所定の寄附金税額控除に係る申告特例申告書
  • 本人確認書類※

※本人確認書類は1~3のいずれかです。
1. マイナンバーカードの写し(両面)
2.番号通知カード(写し)もしくは住民票[マイナンバー記載あり](写し)+運転免許証(写し)もしくはパスポート(写し)
3.番号通知カード(写し)もしくは住民票[マイナンバー記載あり](写し)+健康保険証および年金手帳など、公的書類2点以上の写し

確定申告の場合

確定申告の場合は、電子申告をすれば基本的には寄付金の控除証明書は添付省略、書面申告の場合には寄付金の控除証明書を申告書に添付して提出します。

電子申告は添付書類省略だが寄付金控除の記載事項を寄付した自治体ごとに入力する必要あり

電子申告をする場合には添付省略が認められている源泉徴収票などの第三者作成書類があり、寄付金の控除証明書もそのひとつです。

ただし省略をする第三者作成書類に記載されている事項を申告書とともに電子申告で送信しなければなりません。

これは国税庁の確定申告書作成コーナーにある寄付金控除証明書の記載事項入力画面です。

①寄付年月日 ②金額 ③寄付先の所在地 ④寄付先の名称 を記載します。

いくつもの自治体に寄付を行っている場合には自治体の数だけ入力が必要です。片手でおさまるくらいなら入力も苦ではないのですが、人によっては数十件も寄付金の控除証明書がある場合がありますので、そういう場合には添付省略可能とはいっても入力に多少時間がかかります。

電子申告するけれども寄付金の控除証明書を提出または別送してしまうことも可能

そこで入力件数があまりにも多くて面倒な方は、電子申告はするけれども寄付金の控除証明書は提出または別送してしまうという方法を選択することも可能です。

申告書にはふるさと納税した寄付金の総額だけを記載して、寄付金の控除証明書は税務署に提出または郵送します。この時に源泉徴収票など他の第三者作成書類は添付省略のままでもかまいません。

電子申告した後のメールボックスを確認すると送付書を印刷するボタンがあります。そこで、源泉徴収票は提出省略、寄付金の控除証明書は郵送等にチェックマークをいれ印刷し寄付金の控除証明書とともに税務署に提出または郵送すれば寄付金の控除証明書の記載事項は省略できます。

さきほどの確定申告書作成コーナーからe-taxを選択される場合には①寄付年月日③寄付先の所在地④寄付先の名称は任意の1件を記載し、②金額はふるさと納税の寄付合計額を記載します。

結局提出または郵送するなら全て書面という選択も

電子申告をするけれども寄付金の控除証明書は提出または郵送するということだと、結局は時間をとられるか郵送料がかかってしまいます。それなら最初からすべて書面申告で行うという選択もあるでしょう。

書面申告は従来どおり、税務署にある申告書用紙に手書きをするか、国税庁の確定申告書作成コーナーで入力後に印刷をして作成することができます。

添付書類は添付書類用の台紙に貼付して申告書と一緒に提出します。

人によって違いはありますが、ふるさと納税をしたサラリーマンのかただと

  • 源泉徴収票
  • 社会保険料控除証明書(扶養親族になっているお子さんの国民年金分など)
  • 生命保険料控除証明書(年末調整で未処理の場合)
  • 地震保険料控除証明書(年末調整で未処理の場合)
  • 寄付金の控除証明書
  • 医療控除の明細書(領収書は添付不要になりました!)

以上のようなものが挙げられます。

いくつかの選択肢から自分のやりやすい方法を選ぶ

ふるさと納税の金額や寄付先の件数は人によってさまざまです。

また電子申告の場合には一定の事前準備も必要になります。選択肢はいくつかありますので、ご自身で一番やりやすい方法を選択しましょう。

寄付金の控除証明書を自宅で保存しておくのが面倒だから、税務署に送ってしまうという考え方もありだと思います。

【編集後記】

冒頭の画像は、いつも買っているひのきの猫砂です。

なんと岡山県新庄村の返礼品になっていました。

さがしてみたら、色んな猫グッズがありました。

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