猫のいる税理士事務所 河津牧子のブログ

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来年も頑張って!

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夏から行っていた個別記帳指導が終了し、皆さん確定申告まで済ませることができました。

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限られた回数での時間配分

今回私が担当した相談者の方は、事業を始めたばかりの方。

一人のところにお伺いできる回数は限られていることもあり、最初に記帳指導ですが申告書の作成まで行いますか?とおたずねしてみました。

当然皆さん、税務署に並ばずに申告を終えらる方を選ばれます。

そうすると、どうしても申告書の記載のところで時間がかかるので、記帳指導の方は簡易簿記が前提になってしまいます。必然的に10万円の青色申告控除ということになります。

65万円の青色申告控除を受けるための複式簿記による記帳指導だと、おそらく記帳指導だけで終わってしまうでしょう。

申告までという選択でよかったのか?

今回は皆さん無事申告も終えられて、それなりに満足していただけたのではないかと思います。

ただし、今後のことを考えると、複式簿記による記帳指導でなくてよかったのか?と自分の中で多少疑問も残ります。

将来的には65万円の青色申告控除を前提とした複式簿記による記帳指導の方が必要だったか?と。

今年度は、私の方も初めてで手探りでしたが、来年度も担当できるのなら、最初にもう少し記帳指導に関する説明をして相談者の方にどういう方向で進めていくかを選んでいただきたいと思います。

  • 回数には限りがある
  • 節税効果は65万円の青色申告控除の方が大きい
  • 65万円の青色申告控除を選択したいなら記帳指導に時間がかかるので、申告書作成までいかない可能性もある
  • 複式簿記を選択した場合には会計ソフトを使用しないと難しい場合もあり、選択によってはソフト代が発生することもある

このような説明も付け加えてみたいと思います。

e-taxと書面申告

今回私の担当した相談者の方は7人。

皆さんが選択した申告方法は

  • 書面申告・・・3人
  • e-tax(ID・パスワード方式)・・・3人
  • e-tax(マイナンバーカード方式)・・・1人

でした。

やはりマイナンバーカード方式はまだまだハードルが高い。というのも、ICカードリーダーを購入する以前に、マイナンバーカードを取得している方が少ないのです。

従ってICカードリーダーの購入だけでなくマイナンバーカードの申請もしなくてはならにので、結局書面申告かID・パスワード方式を選択するということになるようです。

余談ですが、今回ID・パスワード方式の申告にも立ち会ったわけですが、見ているとID・パスワード方式の申告はとてもあっさり。通信時間がさほどかからず、あっという間に終わります。相談者の方も「これで終わりですか?」と皆さん同じことをおっしゃいます。

前にも別の記事で書きましたが、こんなに簡単だとマイナンバーカード方式はなかなか広まらないのではないかと・・・

ID・パスワード方式を選択している納税者が大多数な状況だとしても、国税庁は暫定的措置だからということで将来的にはID・パスワード方式を中止してしまうのでしょうか?今後が気になるところです。

来年は自主申告

今年度は私が横について手取り足取りの申告だったわけですが、来年からはご自身での申告になります。

問題なくできるでしょうと思われる方、来年は有料相談をお願いしますという方、いろいろいらっしゃいました。

回数は少なかったけれども、少ないなかでできるだけのことはお伝えしてきました。自分一人でやってみるとつまづく箇所もあるかもしれませんが、何とか頑張っていただければと思います。

【編集後記】

個別記帳指導の最終回とともに、今年度の確定申告関係の業務が全て終了しました。

申告依頼の方、個別記帳指導の方、確定申告電話相談センター、そして自分の申告。

1月の末あたりからバタバタで、気が付けば繁忙期に陥っていました・・・もう少しスケジュールの組み方を考えなければと反省点が山盛りです。

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