ひとり仕事をするようになってから、税務調査の進み具合も随分かわりました。
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進め方は変わっていない
税務調査の進め方自体は、勤務していた頃と変わっていません。
①税務署より連絡がくる
↓
②顧問先と調査官と日程調整
↓
③税務署から事前通知(電話)
↓
④調査前に顧問先へ訪問して書類の確認
↓
⑤調査当日
↓
⑥修正申告もしくは更正する事項がない旨の決定
同じ手順で行っていても、勤めている事務所の規模や体制によって進み具合が大分変ってきます。
事前通知までがあっという間
勤めていた頃は税務調査の連絡が入ると、担当者が顧問先、所長、調査官と日程のすり合わせをし、まず日程を調整していました。
顧問先の数は多いけれども、調査はとにかく所長が行くという場合には、日程調整だけでも時間がかかります。特に春と秋の税務調査が多い時期は、2カ月や3カ月先の約束になってしまうことも。
ようやく日程が決まると事前通知なのですが、これは法令上決められている項目(調査日程や税目)を、調査官が顧問税理士に電話で儀式のように一通り説明するのです。
わかりきった内容なので、事前通知を受ける多忙な所長にとっては優先順位の低い事前通知の電話。外出だったり、所内にいても今は手が離せなかったり、○時にかけ直してくださいと調査官にお願いすることも日常茶飯事。まだまだ前段階の事前通知が終わるまでに、意外と時間を要したものです。
それが自分ひとりとなると、多忙ではないので日程調整もあっという間。日程調整ができた時点で、すぐに事前通知も受けられます。
外出中で電話に出られないことは何度かありましたが、それでもその日のうちに折り返してすぐに連絡もつく。
思った以上に事前通知までがあっという間で、自分のことながらビックリでした。
調査の時も
ひとり税理士ですから、普段の相談、ちょっとした作業、申告書作成まですべてひとりです。
これが税務調査の時にはプラスに働く。
質問をされれば即答できますし(スタッフに聞かないとわからないということはないですから)、書類関係も自分で見ているので、すぐにわかります。
以前は所長が調査に行くと、ひどい時は5分おきくらいに電話がかかってくる・・・
そこそこ長い間担当しているスタッフがいる場合は時間がかかっても何とかなりますが・・・税理士事務所は離職率も結構高い・・・担当者がコロコロ入れ替わっている顧問先だと、この処理は誰がどうやったのか?この根拠資料ってどこにあるのか?わからないこともしばしば。
ひとりで税務調査にのぞむと、勤務時代のてんやわんやが嘘のようです。
もちろん大きい事務所には、大きい事務所のいいところもあるとは思いますが。
私にはやはりひとり税理士が向いているなあ・・・と感じた秋の税務調査でした。
【編集後記】
明日は趣味で合唱をやっている母の演奏会です。
演奏会は毎回強制参加。
両親ともにクラシック派なのに、私は全く興味がなく・・・小さいころに習っていたピアノもさほど好きにはなれず・・・子供は親の思い通りにならないなあと自分を見るとよくわかります(笑)