週末のコインパーキング騒動で学んだことの一つ、住所から地番を検索して登記情報を取得できるということです。
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住居表示と地番の違い
法務局にある登記簿というのは不動産や法人の戸籍のようなものです。
不動産の登記簿で言うと、所有者の履歴や担保の履歴などが詳細に記載されています。その登記簿の内容を確認できるのが登記事項証明書というわけです。
この不動産の登記簿に記載されている所在地番(地番)というのは、住居表示(住所)とは異なります。
地番は法務局が定めていて、住所は市役所などの地方自治体が定めています。
もともと住所も登記簿の地番を利用していましたが
- 町の区域の境界が複雑で不明確
- 同一市町村内に同一・類似の町名がある
- 土地の並ぶ順序と地番の順序とが一致しない
- 同一地番の土地の上に多数の家屋がある
などの理由から、住居表示に関する法律が制定され、人口が集中している地域を中心に登記簿の地番とは違う番号を付けることになったという経緯があります。
なお、登記簿の地番と住所が一致している地域もあるのです。私の実家はまさにこちらでした。
固定資産税の納税通知書を見てみてください。郵送されてくる宛名は住所ですが、2枚目以降についている課税明細を見ると住所とは異なる地番というものが記載されています。(同じ場合には住所と地番が同じ地域ということです。)
登記事項証明書を取得するさいには地番で申請する
前述通り、登記簿には地番が記載されているので、その土地の登記事項証明書を取得するさいには地番を書きこんで申請します。
インターネットの登記情報提供サービスでも同様。正確な地番がわかればすぐに登記情報を取得できます。
法務局の窓口の場合には、間違って住所を記載しても、向こうでわかって訂正してくれるのですが、インターネットで登記情報を取得するさいには、地番がわかっていないとダメだと思っていました。つい先日まで。
しかしコインパーキング騒動で色々調べてみたところ、登記情報提供サービスに地番検索という機能があることがわかりました!
住所→地番→登記情報
住所はグーグルマップで
住所は電柱の表示などから番地まではわかるのですが、最後の何号というところがなかなかわかりません。
これはグーグルマップで解決しました。
①該当場所のグーグルマップを表示して、建物のシルエットが表示されるくらいまで拡大して詳細を表示させます。
②調べたい場所を右クリック。そうするとこんなウィンドウが表示されます。
③上から3番目の「この場所について」をクリックすると〇丁目〇番地〇号までの詳細な住所が表示されるのです。
住所がわかったら「登記情報提供サービス」の地番検索サービスへ
以前記事でもとりあげた「登記情報提供サービス」に地番検索サービスという機能がありました。
まずは「一時利用」「個人利用」「法人利用」を選び、ログインします。
①不動産請求のところを選択
②所在指定というところがあるので、そこに住所を入力し、「地番検索サービス」というボタンを押します。
この時「〇ー〇ー〇」を入力する時は全角で!(半角で入れたら、該当箇所なしと出てしまいました。)これ重要です。できればどちらでも検索できるようにしていただきものですが・・・
③そうするとこのような地図が表示されます。
青い字で小さく書かれているのが地番です。
④地番が確認できたら不動産請求のページにもどり、請求したい地番を打ち込んで登記情報を取得します。
もっと早く知りたかった
いつからこの機能があったのかはわかりませんが、もっと早く知りたかったです。
仕事で不動産の登記情報を知りたいということはよくあります。お客様の場合には、毎回固定資産税の納税通知書を見てもらって、地番をおしえてもらっていました。
これなら住所からでも調べて登記情報を取得できるわけです。もちろん法務局に行く必要もない。
この発見(遅いかもしれませんが・・・)かなり活気的でした。これからも活用したいと思います。
【編集後記】
昨日は車を受け取り、その足で日産へ。
駐車場に閉じ込められた時に、何とか出られないものかとアクセルを踏んだので、車体の下の部分を何回もガリガリと・・・
それが走行に支障ないかを見てもらいました。
傷はあるけど走行に支障はないそうです。ひと安心。